鉄 一千年のロマン 文化財再建の和釘も鍛える
白鷹幸伯氏受賞歴・使用文化財等 |
昭和52年 薬師寺西塔再建用和釘製作開始 昭和58年 竹中道具博物館展示古代大工道具復元 平成09年 伝統的技術者賞受賞 平成09年 「鉄、千年のいのち」発刊 平成13年 愛媛ふるさと振興会賞受賞 平成13年 吉川英治文化賞受賞 平成14年 錦帯橋皆折釘、カスガイ製作 平成14年 大洲城再建用和釘製作 平成15年 松山城再建用和釘製作 平成16年 奈良平城宮大極殿和釘製作 平成16年 愛媛県功労賞(知事賞)受賞 平成17年 テレビ愛媛賞受賞 平成17年 日本建築学会文化賞受賞 平成18年 地域文化振興賞(文部科学大臣賞)受賞 平成20年 唐招提寺千手観音仏像補修用和釘製作 平成21年 読売新聞 あをによし本賞受賞 |
白鷹幸伯氏の写真集が出来ました。
白鷹氏の応援団 四十雀会発行
自筆サインです | |
写真集 匠の日々 千年の釘 鍛冶 白鷹幸伯の軌跡 A4サイズ141ページ 写真編 寄稿編 対談編 記録資料編 からなっています |
西岡常一棟梁と白鷹幸伯
法隆寺や薬師寺の修復や再建を手掛けた宮大工の故西岡常一棟梁は、樹齢千年の檜を使って千年はもつ建物を
造るのが自分の役目だと言いました。世界最古の木造建築である法隆寺。ここで使われていた釘は一千年余も経
過した現在でも十二分にその役目を果たしていたそうです。現在の高炉から作られた釘は二十年も経過すれば錆
びて原形を留めておりません。古代の釘は、砂鉄を炭で還元して造った不純物の極めて少ない純鉄を鍛造して釘に
仕上げているので銹(さび)も表面だけで中に侵食していくことが極力少ないため千年以上の長きにわたりその役目
を果たすことが出来たのです。
吉川英治文化賞受賞
白鷹氏は、長年、本業の鍛冶の他に和釘を作っています。宮大工の西岡常一棟梁から薬師寺再建にあたり千年耐
える建物を造るから千年もつ和釘を造れと言われたのが和釘造りのきっかけでした。以後、和釘の研究・製作に取り
組み、文化財である神社・仏閣・橋等の改修・再建など陰ながら支えていることが認知され平成13年度吉川英治文
化賞を受賞いたしました
白鷹氏が鍛えた和釘と文化財
薬師寺西塔 1851年(享禄1)の兵火のあと、礎石だけが残っていた。宮大工の 西岡常一棟梁により、昭和56年、東塔とほぼ同型に再建された。 東塔よりも屋根の傾斜は少ないが高さは百年余後に東塔と同じ 高さになるように多少高く造られている。西塔には白鷹幸伯の鍛 えたは白鳳型和釘が使われております。西岡棟梁から薬師寺西 塔に使う和釘は、「最低でも一千年はもつ建物にするために木も 樹齢一千年の台湾檜を使用する、釘も一千年以上持ち応えなけ ればならない」というのが条件だったそうです。 奈良・薬師寺 回廊 四国・松山城 岩国・錦帯橋 |
白鷹氏の製作し薬師寺再建に使用された和釘
① 大釘 全長320mm 重さ320g ② 薬師寺 西塔 再建時に使用した釘 全長285mm 285g ③ 薬師寺 西回廊 再建時に使用した釘 全長260mm 重さ195g ④ 日本鋼管が採算を度外視して製作した不純物を極力少なくした純鉄素材 この丸捧を赤らめて叩き和釘に仕上げます。 |
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和 釘 の 種 類 |
白鷹幸伯作切り出し
東大寺切り出し |
東大寺切り出し |
青葉切り出し |
重巡洋艦青葉の詳細 全長/177.48m 排水量/8,900トン 速度/34.5ノット 艦幅/15.83m 出力/102000馬力 乗員632人 竣工/1927年9月20日 重巡洋艦青葉は開戦を迎えるとトラック島に進出し1942年8月8日に は第8艦隊の一環としてガダルカナル沖で発生した第1次ソロモン沖海 戦に参加し、重巡4隻を撃沈する戦果を挙げた。 しかし1944年10月23日、栗田艦隊の一環としてレイテ湾に殴り込み をかけようとしたが米潜水艦「ブリーム」の雷撃で大破し引き返し1945 年呉軍港で爆撃を受け大破着底。戦後、解体された。 青葉切り出しはこの重巡洋艦青葉の古材を使って作っております |
白鷹幸伯作切り出し
①日向切り出し 戦艦日向の古材に鋼付けした切り出し 長さ/185mm 巾/17mm 重さ/90g 肉厚/3.5mm 柄部には次のように文字が彫られております 「以戦艦日向古材造之」 ②青葉切り出し 重巡洋艦青葉の古材に鋼付けした切り出し 長さ/195mm 巾/17mm 重さ/112g 肉厚/4.5mm 柄部には次のように文字が彫られております 「以重巡青葉古材造之」 |
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①陸奥切り出し 戦艦陸奥の古材に鋼付けした切り出し 長さ/195mm 巾/17mm 重さ/90g 肉厚/3.5mm 柄部には次のように文字が彫られております 「以戦艦陸奥古材造之」 ②大佛殿切り出し 東大寺大佛殿の古材に鋼付けした切り出し 長さ/190mm 巾/17mm 重さ/95g 肉厚/4.0mm 柄部には次のように文字が彫られております 「以東大寺大佛殿古材造之」 |
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①銹肌逆宝殊尻切り出し 長さ/200mm 巾16mm 重さ/80g 肉厚/4.0mm 刃裏に梵文字を刻む ②大銹胴切り出し 20年物 長さ/205mm 巾18mm 重さ/120g 肉厚/4.0mm サイズは個々に異なります 材料の鉄を十数年以上も海の岩間や屋根の雨 だれの下など塩分も多くいつもじめじめしていて たまに乾く一番錆びが出やすい環境に放置し錆 びが出るだけ出させたあとに手間 隙かけて仕上げると錆びが特有の形状を持った 紋様を作り出します。それが耐錆を持っ幽痕跡 です。老体に鞭打ち頑 張っている姿が魅力です |
古釘切出し 巻頭 ワラビ足 皆折 古い神社仏閣などで使われていた和釘で、時代は江戸時代中期以降と思われます 全て完売です |
白鷹幸伯作 篆刻刀
篆 刻 刀 |
刃幅5.0mm 全長155mm 重さ40g \19,600 税別 完売 |
特殊型篆刻刀 |
上/刃幅8mm 全長/156mm 重さ/87g 片刃仕様 完売 |
鍛造篆刻刀 |
刃幅/7mm 全長/150mm 重さ/72g 完売 |
西岡型槍ガンナ |
全長/790mm 刃部 長さ130mm 巾35mm |
本体のみ(柄を取り付けない状態)
刃部 長さ130mm 巾35mm |
宝の山?に囲まれた白鷹氏の工房