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北島和男は、70年近い鋏鍛冶人生に幕をおろしました。残念ながら後継者不在のため、総火造り裁ち鋏や刃物造りの技法等は途絶えてしまいました。
下総鍛冶 北島和男プロフィ-ル
昭和13年松戸市生まれ。父平三郎を継ぐ二代目鋏鍛冶。 |
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羅紗切鋏(裁ち鋏)の歴史 |
総火造り裁ち鋏 製造工程 |
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左図写真の左→右が製造工程です。約2cm×16cmで厚さ6mm程度の鉄片を 火床で真っ赤に赤らめ、槌で叩いて鋏の形に仕上げていきます。輪の造り方 は、親指が入る方は左写真の上の左から2番目にあるように小さな穴を叩い あけ、それを叩いて丸く広げていきます。 同じく下指が入る輪の方は左写真下の左から2番目にあるように2つに裂い て伸ばし、それを下でつけて丸くつくります。 左写真の上、下共に5番目は鋼をつけた(鍛接)状態です。それを叩いての伸 ばして6番目のような鋏にします。総火造りの製作工程は鎚(ハンマ-)1つで 赤らめた鉄を思い通りの形に造って行きます。一見、信じ難い光景です。硬い 鉄が飴細工のように形を変えていく工程は必見の価値があります。毎年12月 初旬に開催する当店刃物フェスタで実演いたします。 総火造りで造る鋏のサイズも3cm間隔で色々なサイズがありますがスケ-ル で測ることなく思い通りのサイズに仕上げます。全て体全体で覚えて可能と なる技術です。 総火造りのの裁ち鋏は普通の裁ち鋏に比較して柄も叩いて鍛えておりますの で工場生産された同サイズに比較し重さも2割近く軽くなります。 総火造りの技術も後継者がいないため北島和男が最後の総火造りの出来る 鋏鍛冶になりそうです。 |
当店オリジナル 総火造り 裁ち鋏 |
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当店オリジナル 多層鋼 総火造り 裁ち鋏 |
吉田弥吉生誕150年記念 総火造り裁ち鋏 |
当店オリジナル 総火造り ミニ裁ち鋏 |
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総火造り裁ち鋏 |
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総火造り裁ち鋏 |
標準型裁ち鋏 |
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平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用 |
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平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用 |
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平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用 |
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平三郎作 羅紗切鋏 特殊型 右仕様 |
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平三郎作 羅紗切鋏 左仕様 総左型 |
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平三郎作 羅紗切鋏 左仕様 足左型 |
婦人画報2019年8月号に、絶滅の危機に瀕している総火造り裁ち鋏の製作者「北島和男」が紹介されています。 それぞれの画像をクリックすると拡大してご覧になれます。 |
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紙切用細工鋏 |
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徳川家康鋏 レプリカ |
人形鋏 |