表示価格は税込価格です

北島和男は、70年近い鋏鍛冶人生に幕をおろしました。残念ながら後継者不在のため、総火造り裁ち鋏や刃物造りの技法等は途絶えてしまいました。 

下総鍛冶 北島和男プロフィ-ル

昭和13年松戸市生まれ。父平三郎を継ぐ二代目鋏鍛冶。
総火造りの出切る最後の鋏鍛冶。平成4年に千葉県指定伝統的工芸品「下総鋏」製作者に認定、 平成10年に県の卓越技能章(現代の名工)を授章。鋏鍛冶の技術を生かし色々な刃物造りにも取り組む。 また、総火造りの出来る鋏鍛冶としてTVや雑誌等に多々紹介されている。

羅紗切鋏(裁ち鋏)の歴史
幕末から明治初期にかけて、欧米の近代文明がどっと日本に入ってきました。 厚手の服地と一緒に、これを縫うミシンと裁断用の鋏も入ってきました。(厚手の服地は羅紗でこれを切る鋏から羅紗切鋏と呼ばれる。) しかし、この鋏は、大きく重くて日本人には扱いやすい道具ではありませんでした。 この鋏を日本人に使い易い鋏に改良したのが吉田弥三郎(1861~1901)です。 吉田弥三郎から始まる鋏鍛冶の系譜は現代まで脈々と続いております。昭和30年前後までは、 全て叩き出し(総火造り)でしたが、それ以後は機械化による大量生産化が進み工場生産された柄部と刃部を溶接して仕上げる方法が主流となり、 現在では機械で鋏の形に一体成型された物を加工して作る方法が殆どなつてしまいました。 そのため吉田弥三郎から続いた伝統の総火造りの裁ち鋏を作る最後の鋏鍛冶になってしまいました。


総火造り裁ち鋏 製造工程

左図写真の左→右が製造工程です。約2cm×16cmで厚さ6mm程度の鉄片を 火床で真っ赤に赤らめ、槌で叩いて鋏の形に仕上げていきます。輪の造り方 は、親指が入る方は左写真の上の左から2番目にあるように小さな穴を叩い あけ、それを叩いて丸く広げていきます。 同じく下指が入る輪の方は左写真下の左から2番目にあるように2つに裂い て伸ばし、それを下でつけて丸くつくります。 左写真の上、下共に5番目は鋼をつけた(鍛接)状態です。それを叩いての伸 ばして6番目のような鋏にします。総火造りの製作工程は鎚(ハンマ-)1つで 赤らめた鉄を思い通りの形に造って行きます。一見、信じ難い光景です。硬い 鉄が飴細工のように形を変えていく工程は必見の価値があります。毎年12月 初旬に開催する当店刃物フェスタで実演いたします。 総火造りで造る鋏のサイズも3cm間隔で色々なサイズがありますがスケ-ル で測ることなく思い通りのサイズに仕上げます。全て体全体で覚えて可能と なる技術です。 総火造りのの裁ち鋏は普通の裁ち鋏に比較して柄も叩いて鍛えておりますの で工場生産された同サイズに比較し重さも2割近く軽くなります。 総火造りの技術も後継者がいないため北島和男が最後の総火造りの出来る 鋏鍛冶になりそうです。

当店オリジナル 総火造り 裁ち鋏

当店オリジナル 多層鋼 総火造り 裁ち鋏

八層鋼(鋼と軟鉄を交互に八層づつ重ねた材料)を叩き出して製作した当店だけりオリジナル総火造りの裁ち鋏。  柄部も塗装はせず火造りの過程で出来る酸化被膜の黒打ち仕様。鎚跡も残り、使い頃程手になじみ、黒い酸化被膜の下からら多層鋼の紋様が出てきます。

仕様
①多層鋼総火造り裁ち鋏7寸
サイズ/70×210mm 重さ165g

②多層鋼総火造り裁ち鋏8寸
サイズ/75×240mm 重さ195g

下記をクリックすると各部が拡大されます。


総火造り裁ち鋏の在庫は皆無て゜す。

刃部拡大     柄部拡大

吉田弥吉生誕150年記念 総火造り裁ち鋏

裁ち鋏の祖 吉田弥吉(弥三郎 1861~1901)は、江戸から明治へ移り変 わる頃、天と地が逆さになるような世の中の大きな変化のうねりの中に 刀鍛冶に弟子入りした裁ち鋏の祖 吉田弥吉(弥三郎 1861~1901)がい ました。
 幕末、黒船が羅紗布を切る道具として持ち込んだ羅紗鋏(別名/メリケ ン鋏)は大きく、重くて開閉か固いなど使い難い道具でした。  吉田弥吉は、日本古来の刀鍛冶の技法を生かし、当初は黒船が持ち 込んだメリケン型の鋏を作っておりましたが、明治25年頃には、日本人 に使い易く開閉も軽い現在の裁ち鋏の原型とも言える裁ち鋏を作りまし た。
吉田弥吉生誕150年を記念して復刻品を総火造りで製作しました
仕様 サイズ/250×77mm  重さ214g  紙箱入り
    表に弥吉生誕150年
    「裁ち鋏150年の歴史とロマン」 A4カラー39P を進呈
    サイズは手造りのため多少異なります。

¥44,000 受注生産(受注後約数カ月) 材料入手不可のため制作できません

写真をクリックすると拡大画像になります。

ここをクリックすると刻印の部分が拡大されます。

当店オリジナル 総火造り ミニ裁ち鋏
全て完売

当店だけりオリジナルミニ総火造りの裁ち鋏。 ハンドバッグに収まるボールペンとほぼ同じ長さです。裁ち鋏の切れ味、切れなくなれば研いで使えます。
③総火造り ミニ裁ち鋏 メリケン型
仕様サイズ/50×140mm 重さ63g

④総火造り ミニ裁ち鋏 
仕様サイズ/50×150mm 重さ58g

⑤総火造り ミニ裁ち鋏 多層鋼
仕様サイズ/50×155mm 重さ74g

総火造り裁ち鋏
全て完売

⑥北島和男作 総火造り裁ち鋏 8寸
サイズ(全長) 240mm  
材料入手不可のため製作不可

⑦北島和男作 総火造り裁ち鋏 8.5寸
サイズ(全長) 260mm 
材料入手不可のため製作不可


反り型総火造り裁ち鋏サイズ(全長) 240mm 
\44,000 在庫有 

総火造り裁ち鋏
完売

北島和男作 総火造り裁ち鋏 9寸
サイズ(全長) 270mm  

メリケン鋏
幕末、黒船が羅紗布を切る道具として日本に持ち込んだ羅紗鋏。
別名メリケン鋏ともいいます。下写真上段は黒船が持ち込んだ
メリケン鋏(ビスは当時のものではありません)。鋳型に流し仕込ん
で製作したようです。下写真下段は初代兼吉が総火造りで製作し
たメリケン鋏です。メリケン鋏を作っていたのは初期の頃のみで
した。この頃いたのは兼吉だけだったのでメリケン鋏の技法は弥吉
から兼吉、そして兼吉系の二代目平三郎へと伝わりました

当店オリジナル 総火造り
ミニ裁ち鋏 メリケン型

全て完売

メリケン型の総火造りのみに裁ち鋏。
皮ケース付でハンドバッグに収まるボール
ペンほぼ同じ長さです。
裁ち鋏の切れ味、切れなくなれば研いで 使えます。

仕様
サイズ/50×145mm 重さ63g(ケース別)
皮ケースサイズ/70×175mm 重さ18g


皮ケースは付属しておりません

画像をクリックすると拡大画像が見られます

標準型裁ち鋏
このタイプは総火造りとは一部作り方が異なります。柄の部分だけは型抜きしたものを
溶接しておりますが、刃部は総火造りと同じく軟鉄に鋼を鍛接し鍛えて作っています。
価格も機械生産品と同じ位で大変お買い得な価格になっております。

平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用

① 平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用 7.5寸
サイズ/75×225mm 完売

② 平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用 8寸
サイズ/80×240mm 完売

平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用

③ 平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用 8.5寸
サイズ/82×260mm ¥18,150 数丁在庫有

④ 平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用 9寸
サイズ/82×270mm  完売

平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用

⑤ 平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用 尺
サイズ/90×300mm 

⑥ 平三郎作 羅紗切鋏 標準型 右用 尺 押手付
サイズ/90×300mm 

全て完売

平三郎作 羅紗切鋏 特殊型 右仕様

⑦平三郎作 羅紗切鋏 特殊型 右仕様 足長型
指を入れる輪が刃部より上にありますので切
るときに邪魔になりません。

サイズ/90×280mm 完売

平三郎作 羅紗切鋏 左仕様 総左型
指を入れる輪も刃の合わせも全て逆です

⑧平三郎作 羅紗切鋏 左仕様 総左型 8寸
サイズ/80×240mm
材料入手不可のため制作不可



⑨平三郎作 羅紗切鋏 左仕様 総左型 8.5寸
サイズ/82×260mm  \27,500 在庫有

注)左利きの方で、長い間右用の鋏を使われて いた方は、総左型の鋏を使うと力の入れ方が異 なるためうまく切ることが出来ない場合がほとん どです。このような方は足左型なら間違いござ いません。




平三郎作 羅紗切鋏 左仕様 足左型
指を入れる輪のみ左仕様です

⑩平三郎作 羅紗切鋏 左仕様 足左型 8寸
サイズ/80×240mm
完売



平三郎作 羅紗切鋏 左仕様 足左型 8.5寸
サイズ/82×260mm ¥19,800 在庫有

婦人画報2019年8月号に、絶滅の危機に瀕している総火造り裁ち鋏の製作者「北島和男」が紹介されています。
それぞれの画像をクリックすると拡大してご覧になれます。

紙切用細工鋏
セミオーダー出来ます。
全長190mm以内 幅80mm以内
刃長80mm以内

全長、幅、刃長を上記サイズ以内の
お好みの仕様でお造りいたします。


製作不可

徳川家康鋏 レプリカ

スペイン製の剣型鋏が家康の遺品に ありました。手許に置いて薄い紙な どを切るのに使ったと思われます。

レプリカの鋏は、切れ味等をの実用 性を優先して製作しましたので現物 とは多少形状がことなります。

在庫無。

人形鋏
日本人形の髪の毛を切る専用鋏です
サイズ/73×180mm ¥9,900

在庫無


お問い合わせフォーム
ご注文の前に
ご注文フォーム

メールを発信してから24時間以上経過しても返信が無い
場合は未着の可能性がもあります。お手数でも再メールもしくはTEL等で
確認お願いいたします。特に携帯電話からの場合は返信が出来ない
場合があります。


ページトップへ
表紙へ